Q&A

1.伸縮ポールが壊れることはないか?

 従来の雪落とし棒では、棒で雪を落としていたので、先端に大きな荷重かかって壊れることがあったと思いますが、ナイアガラカットでは軽いロープをかけるだけのため、大きな負荷がかからず、壊れる可能性は低いです。

 このため買換コストが抑制され、長い目でみるとコストダウンになります。

 

2.本当にロープで雪が切れるのか?

 たしかに不思議に感じるかもしれませんが、ロープで締めることによって、力が全て中心に向かって逃げることなく、ロープが横移動しながら雪に食込んでいくことで、雪を分離していきます。

 そのためにロープは4mmの細くて丈夫な材質を使用しております。

 物を切るためには包丁のような鋭利な形状で切るのが常識とされていますが、実は鋭利さよりも「切り方」が重要ということを事項の切断原理で説明します。

 

3.切断原理について

 物を切る原理としては「押切」と「引切」があります。

  例えば包丁でニンジンを切る場合、上から押付けるだけのことを押切といい、この方法をやってみると分かるのですが、なかなか切れません。

 一方、包丁でニンジンを横に滑らせながら引切をすると、軽い力で切ることができます。

 そのほか、鋭利ではないのに切れる事例として、紙で手を切るのも引切りであり、これは紙に対して横移動したときに切れます。

 このことから、従来の雪落とし棒は押切動作のうえに荷重も単発のため、切断力は低下します。

 一方ロープでは締めて荷重しながら横移動するため引切動作のうえに連続的に荷重することから、切断力が向上します。

 詳しくは「開発背景と切断原理」のページにて確認してください。

 

4.ロープの材質について

 ロープは4mmの軽く高強度のものを使用しております。

 特徴:漁業や農業で使用される用途であり、軽量なうえにスレや水に強い

 材質:ポリエチレン(PE)とポリプロピレン(PP)のより合わせ(3つ打ち)

 強度:200kg

 重量:1m当たり9g ポールで吊るのは20m程度のため180g程度であり、非常に軽量

 

5.ロープを掛けるのは大変ではないか?

 今まで雪落とし棒で作業されていたのであれば、それより難しくないと思います。

 ポールを伸ばす時に手で抑えるポイントや、ロープを雪庇に掛けていく際にポールを体に密着させるなど、慣れる必要はありますが、2~3回程度練習することで慣れると思います。

 ポール重量は2.4kgで、ロープ自体は実質0.18kgを吊るだけなので、それほど荷重はかかりませんが、ただご高齢の方になりますと、作業はできない可能性はあります。

 

6.2階へ届くのか? 家の幅はどこまでできるのか?

 標準品は家の高さ8m・幅14m程度の長さまで使用可能です(一般的な無落雪の水平屋根の場合、高さ7m・幅10m程度)

 これ以上の幅がある場合は、店舗用の60mロープを使用するか、中間で分割して作業する必要があります。

 詳しくは「製品一覧」ページの1.使用条件確認にて確認してください。

 

7.雪落とし棒に比べると価格が高いのではないか?

 従来の雪落とし棒では実質1階半低度の高さの柔らかい雪しか落とせないのが現状でした。

 この課題を解決するため、ポールを従来の最大7mから8.5mへ改良しました。

 そのほかにロープやリールなどの付属品が増えていることや、今までにない方法を開発するために試作費用や試験費用などにも相応の時間と費用を要しております。

 これにより2階の高い屋根や固い雪も落とすことを可能とし、屋根に登る労力や命の危険をさらすリスクを解消できる製品としております。今までできなかったことが実現できる、作業時間が短縮できる、疲労度が低い、などを総合的に考えると、購入いただく価値があると私たちは確信しています。